「白いシャツのワキにできる汗ジミが気になる」「電車のつり革を掴むのが憂鬱」「夏の通勤が苦痛」——梅雨から夏にかけて、ワキ汗のお悩みでカウンセリングに来られる患者さまが増えてきます。ワキ汗ボトックスは、汗の量を物理的に抑えるアプローチとして、多汗症のお悩みに用いられることが多い治療です。本記事では、吉祥寺の美容皮膚科「もこスキンクリニック吉祥寺本院」院長 高畠 唯 医師(ボトックスビスタ認定医)が、ワキ汗ボトックスの仕組み・効果・当院料金(50単位¥35,000/100単位¥57,000)を解説します。
ワキ汗ボトックスの仕組み
ワキ汗ボトックスは、ボツリヌス菌が産生する「ボツリヌストキシン」を有効成分とする医薬品(当院ではボトックスビスタ®を使用)を、ワキの皮下に注入するアプローチです。
汗は、皮膚にある「エクリン汗腺」という汗の出口から分泌されます。汗腺は神経からの指令を受けて働きますが、その指令を伝える物質(アセチルコリン)の働きをボツリヌストキシンが一時的に抑えることで、過剰な汗の分泌を抑えるアプローチが期待されるとされています。
ボトックスでアプローチできる多汗症
- ワキ多汗症(原発性腋窩多汗症)
- 手のひらの多汗症
- 足の裏の多汗症
ボトックスでアプローチできないこと
- 体全体の汗を一気に止めること
- 腋臭(ワキガ)そのものへのアプローチ(汗の量が減ることで結果的に臭いが軽減する場合はあります)
- 背中・首・顔など、ワキ以外の広範囲
ワキガ(腋臭症)のお悩みが中心の方には別のアプローチが必要なことがあります。詳細はカウンセリングにてご相談ください。
効果の出方と持続期間の目安
ワキ汗ボトックスは、注射後すぐに効果が出るわけではなく、徐々に汗の量が変化していくとされています。一般的な経過は以下のとおりです。
- 1
施術直後〜3日
まだ効果は実感しにくい時期。注射部位にわずかな赤み・腫れがみられることがあります。
- 2
3〜7日
少しずつ汗の量が減ってきたと感じる方が多い時期です。
- 3
2週間後
効果のピーク。「シャツの汗ジミが気にならなくなった」「つり革も気軽に掴める」というお声をいただきやすいタイミングです。
- 4
3〜4か月
徐々に効果が薄れ、汗の量が戻ってきます。続けたい方は、このタイミングで次回施術を検討する方が多いです。
効果の感じ方・持続期間には個人差があります。詳しくは医師の診察にてご説明します。
夏前に受けるメリット|タイミングの考え方
ワキ汗ボトックスは「いつ受けても効果が期待される治療」ですが、特に夏前(5月〜7月)に受けるメリットがあります。
メリット1:効果が安定するまでの時間を確保できる
効果は注射後3〜7日から徐々に現れ、2週間でピークになるとされています。本格的に汗が気になり始める前の2〜3週間前に受けることで、ちょうど夏のシーズン入りに合わせて効果を実感しやすい状態を整えることができます。
メリット2:シャツの汗ジミ・においストレスの軽減
梅雨の湿気と夏の暑さによる汗対策は、見た目の印象だけでなく、においや清潔感、メンタル面にも関わります。「人前で腕を上げるのが気にならなくなった」「白いシャツが安心して着られる」というお声をいただくことが多くあります。
メリット3:3〜4か月の持続でひと夏をカバー
6〜7月に1回受けることで、効果のピークが7月〜10月頃まで持続するため、ひと夏を快適に過ごしやすいタイミングと考えられています。
痛み・ダウンタイム・副作用
ワキ汗ボトックスはダウンタイムが少ない治療として知られていますが、以下のような変化や副作用が起こることがあります。
痛み
極細針を使用しますが、両ワキでそれぞれ複数箇所に注射するため、チクッとした感覚を複数回伴います。痛みの感じ方には個人差があります。痛みに不安がある方は、事前にご相談ください。
よくあるダウンタイム
- 注射部位の赤み・腫れ(数時間〜数日で消失)
- まれに内出血(1〜2週間で消失)
- 施術部位の軽い痛み・違和感(数日で消失)
まれに起こる副作用
- 注射部位の感染(極めてまれ)
- 頭痛・倦怠感(一過性、数日で軽快)
- 代償性発汗(ワキの汗が減った分、他の部位の汗が増えると感じる方がいる可能性が報告されています)
当日の過ごし方
当日からシャワーは可能ですが、以下のことは避けていただくのが安心です。
- 当日の激しい運動・サウナ・長風呂
- 注射部位を強くこすること
- 当日のアルコールの過剰摂取
当院でのワキ汗ボトックスの料金
当院でのワキ汗ボトックスは、以下の料金でご案内しています(税込・2026年5月時点/自由診療/ボトックスビスタ®使用)。
| メニュー | 単位数 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| ワキ汗ボトックス | 50単位 | ¥35,000 |
| ワキ汗ボトックス | 100単位 | ¥57,000 |
※ 別途、初診料 ¥3,000・再診料 ¥1,000(当日施術または院内コスメ購入で初・再診料無料)。月替わりのキャンペーン料金が適用される場合があります。最新情報はキャンペーンページをご確認ください。
単位数の選び方
当院では一般的に、「軽度〜中等度のワキ汗」には50単位、「重度のワキ汗」「より長く持続させたい」場合には100単位を、医師の診察を踏まえてご提案することが多いです。お一人おひとりの汗の量・ご希望に合わせて適切な単位数をご案内します。
手・足の多汗症もご相談ください
同じ料金体系で、手のひらや足の裏の多汗症のご相談もお受けしています。「商談で握手の前に手汗が気になる」「靴の中の足汗が気になる」というお悩みでも、ボトックスが選択肢になることがあります。
吉祥寺で受ける際の流れ
もこスキンクリニック吉祥寺本院でのワキ汗ボトックスの流れをご紹介します。
- 01
無料カウンセリング
女性カウンセラーが、お悩み・汗の量・ご予算をじっくり伺います。
- 02
医師の診察&プランのご提案
女性医師が診察し、適切な単位数をご提案します。
- 03
施術
両ワキに複数箇所注射します。所要時間は15〜20分程度です。
- 04
アフターケア・ご帰宅
当日の注意事項のご説明をして終了です。
- 05
経過観察
2週間後を目安に効果のピークを実感していただきます。次回(3〜4か月後)の目安もご案内します。
来院から退院までの目安は、約60分です。お仕事帰りや週末のお出かけの合間にも受けやすい治療です。
よくある質問
- Q1. ワキ汗ボトックスはいつから効果が出ますか?
- A. 一般的に注射後3〜7日で汗の量が減り始め、2週間でピークを迎えるとされています。効果の持続期間は3〜4か月が目安です。
- Q2. 夏前のいつ受けるのがおすすめですか?
- A. 効果が安定するまで2週間程度かかるため、本格的に汗が気になり始める時期の2〜3週間前に受けられる方が多くいらっしゃいます。
- Q3. 痛みはありますか?
- A. 極細針を使用しますが、両ワキで複数箇所への注射となるため、チクッとした感覚を伴います。痛みに不安がある方はご相談ください。
- Q4. ダウンタイムはありますか?
- A. 赤み・腫れがみられることがありますが、多くの場合は数時間〜数日で落ち着きます。当日からシャワーは可能ですが、激しい運動は当日避けていただくことをおすすめします。
- Q5. 効果はどのくらい持続しますか?
- A. 一般的に3〜4か月程度の持続が目安とされており、夏のシーズンを快適に過ごすために6〜7月頃に受けられる方が多くいらっしゃいます。
- Q6. 妊娠中・授乳中でも受けられますか?
- A. 妊娠中・授乳中の方はワキ汗ボトックス治療はお受けいただけません。出産・授乳終了後にご相談ください。
この記事で紹介した施術について
- 治療の分類
- 自由診療(健康保険適用外)。一般的に、原発性腋窩多汗症の治療では保険適用となる別の製剤・術式もありますが、当院のワキ汗ボトックスは自由診療となります。
- 使用製剤
- ボトックスビスタ®(米国アラガン社/日本国内承認医薬品)
- 標準的な料金(税込)
- ワキ・手・足(多汗症):50単位¥35,000/100単位¥57,000 別途、初診料¥3,000・再診料¥1,000(当日施術または院内コスメ購入で初・再診料無料)。
- 標準的な治療期間・回数
- 効果は3〜7日後から現れ、2週間でピーク、3〜4か月持続。維持には3〜4か月ごとの定期施術が一般的とされます。
- 主なリスク・副作用
- 注射部位の赤み・腫れ・内出血、まれに頭痛・倦怠感、注射部位の感染、代償性発汗(他部位の発汗増加を感じる方がいる可能性が報告されています)。
- 禁忌・施術不可となる方
- 妊娠中・授乳中の方、ボツリヌストキシン製剤に過敏症のある方、重症筋無力症等の神経筋疾患のある方、施術部位に皮膚疾患のある方。
※ 効果には個人差があります。掲載内容は記事公開時の標準的な目安であり、実際の治療内容・料金・リスクは医師の診察・カウンセリングのうえご説明します。
※ 監修:もこスキンクリニック吉祥寺本院 院長 高畠 唯 医師(ボトックスビスタ認定医)