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【院長コラム】「やらない方がいい」美容医療|医師として正直にお伝えしたいこと

もこスキンクリニック吉祥寺本院院内の写真

こんにちは。もこスキンクリニック吉祥寺本院 院長の高畠 唯です。今日のコラムでは、少し珍しいテーマでお話しします。それは「やらない方がいい美容医療」についてです。美容クリニックの院長として、「この治療がおすすめです」と発信することはあっても、「これはやらない方がいい」と公に語る機会はあまりありません。けれど、私自身が長年患者として美容医療に通った経験と、医師としての臨床経験の両方から見えてくる「医師の立場として、ご自身のためにも避けた方がいいと思うこと」が、確かにあります。本記事では、できる限り正直にお伝えします。

なぜ「やらない方がいい」を発信するのか

美容医療は本来、患者さまの「なりたい姿」「日々の自信」「暮らしの彩り」をサポートする素晴らしいツールです。しかし、選び方を間違えると、お肌の状態を悪化させたり、不必要な費用がかかったり、何より「美容医療への不信感」が生まれてしまうことがあります。

私自身、患者として通った時期に、いくつか「もう少し慎重に考えればよかった」と感じる選択をしたことがあります。だからこそ、これから美容医療を始める方や、長く通っている方にも、「やらない方がいい」「気をつけた方がいい」ポイントを率直にお伝えしたいのです。

これは特定のクリニックや治療を否定するための記事ではなく、患者さまご自身が「自分にとって本当に必要かどうか」を考えるきっかけになればという気持ちで書いています。

気をつけたいこと1:流行・話題性だけで選ぶこと

美容医療には毎年「新しい治療」「話題の機器」が登場します。SNSやYouTubeで「これがすごい!」と話題になる治療を見ると、つい試してみたくなるものです。

しかし、流行している治療が、必ずしもご自身の肌に合うとは限りません。とくに「医学的根拠がまだ十分に確立されていない最新治療」は、長期的な安全性・有効性のデータが限られていることもあります。

判断のポイント

  • その治療は長年の歴史があるか、または医学的根拠が複数の論文で確認されているか
  • その治療はご自身の肌悩みに本当に必要か(流行と必要性は別)
  • カウンセリングで医師が「なぜこの治療を勧めるのか」を医学的に説明してくれるか

当院では、長い歴史で安全性・有効性が確認された、いわばクラシックな治療を中心にご提案する方針を採っています。新しい治療を否定するものではありませんが、「最新であること」と「ご自身に合うこと」を分けて考える視点を大切にしていただきたいと思います。

気をつけたいこと2:「過剰な提案」を受け入れること

カウンセリングで「あれもこれも必要です」「セットでこれだけの治療をされた方がいいです」と、たくさんの治療を提案されることがあります。もちろん、複数の治療を組み合わせることが医学的に有効なケースもあります。

しかし、ご自身の肌の状態や予算・ライフスタイルを十分に考慮せずに、「カウンセリングの場の流れ」で大型のセット契約を結ぶことは、後で「本当に必要だったかな」と感じる原因になりやすいものです。

判断のポイント

  • 「今日決めないと割引が受けられない」というような時間圧力がないか
  • 提案された治療すべてに、医学的な必要性の説明があるか
  • 「家に持ち帰って考えたい」と伝えられる雰囲気があるか

当院では「引き算の提案」を大切にし、本当に必要な治療だけをご提案する方針です。複数のクリニックでカウンセリングを受けて、ご自身にとって信頼できる場所を選んでいただくことを推奨しています。

カウンセラーによる無料相談と、女性医師による診察、お気軽にご利用ください。

美容診療を予約する LINEで相談

カウンセラーへの相談は無料です。医師の美容診察は初診3,000円・再診1,000円(税込)。当日に施術または対象商品をご購入の場合、初診料・再診料は無料です。診断・治療方針の決定は医師が行います。 料金の詳細

気をつけたいこと3:価格訴求型クリニックの安易な選択

「ボトックス1部位 ¥1,000」「シミ取りレーザー 1ショット ¥500」など、極端に安い料金を打ち出すクリニックを目にすることがあります。コストパフォーマンスは大切な選択基準ですが、「なぜそんなに安くできるのか」を考える視点も必要です。

確認したいポイント

  • 使用製剤は正規品か(特に注入治療では、国内承認の正規製剤かどうかは重要)
  • 施術担当者は医師か(看護師施術の可否は法令で決まっています)
  • 麻酔代・初診料・処方箋代などは別途必要か
  • アフターケア・トラブル対応はどうなっているか
  • 追加販売(高額なドクターズコスメ等)の圧がないか

料金そのものではなく、「その料金で得られる医療の総合的な質」を見極めることが大切です。

気をつけたいこと4:強いマッサージや小顔ローラーの多用

ホームケアの話になりますが、強い力での顔のマッサージや、小顔ローラーの多用には注意が必要です。「血行が良くなる」「リンパが流れる」というイメージで取り入れている方も多いですが、医学的にはいくつかのリスクが指摘されています。

主なリスク

  • 摩擦による肝斑の悪化:頬骨周辺の摩擦は、肝斑の悪化要因として知られています
  • 支持靭帯への負担:強い力で皮膚を引っ張ることが、皮膚を支える靭帯への負担となり、長期的にたるみを進める一因となる可能性が指摘されています
  • 炎症後色素沈着のリスク:強い刺激が新たなメラニン生成を促し、シミ・くすみの原因となることがあります

美肌への近道は、「足し算より引き算」。摩擦や刺激を減らすだけで、肌が落ち着く方は少なくありません。マッサージは控えめに、優しく、が基本とお伝えしています。

気をつけたいこと5:「絶対」「必ず」を信じてしまうこと

医療において、「絶対に効きます」「必ず良くなります」「100%安全です」と断定するクリニックや広告には注意が必要です。医療広告ガイドラインでも、効能効果を保証するような表現は問題視されています。

誠実な医師は、効果に個人差があることを率直に説明し、リスクや副作用も含めてご説明します。「絶対」「100%」という言葉を頻繁に使うクリニックには、慎重な姿勢を保っていただきたいと思います。

気をつけたいこと6:自己判断でのドクターズコスメ・内服

「友人がいいと言っていたから」「SNSで見たから」という理由で、ご自身の肌質や状態を考慮せずに、強い成分を含むドクターズコスメや内服薬を取り入れるのも、できれば避けていただきたい行動です。

特にレチノール・ハイドロキノンなどの強い成分や、トラネキサム酸の内服などは、肌質・体質・服用中の他の薬・ホルモン状態などを考慮する必要があります。医師の診察を受けたうえで取り入れることが、安全性と効果の両面で大切です。

当院が「あえて採用していない」治療と理由

当院では、医学的な配慮や患者さまへの安全性を考えて、あえて採用していない治療がいくつかあります。一部をご紹介します。

1. ピコレーザー・QスイッチYAGレーザーなどの高出力レーザー

30〜40代女性に多い「肝斑混在のケース」で、高出力レーザーは慎重な機器選択が必要とされており、また炎症後色素沈着のリスクも考慮しています。当院ではセレックV(IPL光治療)+コラーゲンピール+イオン導入+内服の組み合わせを基本とし、肌への刺激を抑えながら長期的に肌質を整えるアプローチを採っています。

2. 効果と安全性のデータが十分でない最新治療

「最新だから」というだけで、長期的な有効性・安全性のデータが十分でない治療には慎重な姿勢を取っています。安心して長く続けていただける、医学的根拠が確立した治療を中心としています。

3. 過度に侵襲的な外科手術

当院は美容皮膚科として、メスを入れない治療を中心としています。フェイスリフト等の外科的治療をご希望の場合は、信頼できる形成外科専門医をご紹介させていただくことがあります。

当院が大切にしている3つの哲学

「Natural Beauty」(自然に整える)「Daily Joy」(日常に溶け込む高揚感)「Continuity」(続けられる治療)——この3つの哲学が、私たちの選択の根幹にあります。

よくある質問

Q1. 流行している治療は試した方がいいですか?
A. 流行していることと、ご自身の肌に合うかは別の話です。話題性ではなく、医学的根拠が確立しているか、ご自身の肌悩みに本当に必要かを医師と一緒に判断することをおすすめします。
Q2. 安すぎる美容医療には何かリスクがありますか?
A. 極端に安いケースでは、製剤の正規性、医師の経験、アフターケア体制などに不安が残ることがあります。料金だけでなく、何を含んだ料金なのかを確認することが大切です。
Q3. 「絶対に効く」と言われたら信用しても大丈夫ですか?
A. 医療において「絶対」「必ず」と断定する表現は、医療広告ガイドラインでも問題視される場合があります。誠実な医師は、効果に個人差があることを率直に説明したうえで、リスクも併せて伝えるはずです。
Q4. 小顔ローラーやマッサージは効果がありますか?
A. 力強いマッサージや小顔ローラーは、摩擦による肝斑悪化や、皮膚を支える靭帯への負担となる可能性が指摘されています。当院では摩擦レスのケアを基本としてご案内しています。
Q5. 複数のクリニックでカウンセリングを受けるのは失礼ですか?
A. 全く失礼ではありません。むしろ複数のクリニックでお話を聞かれることで、ご自身に合うクリニックを見つけやすくなるとされています。当院もそうしたご相談を歓迎しています。

当院の診療について

診療内容
保険診療(一般皮膚科・ニキビ外来)と自由診療(美容皮膚科)の両方を提供しています。
カウンセリング
無料。女性カウンセラーが事前にじっくりお話を伺い、その後医師が診察します。
診察料
初診料 ¥3,000/再診料 ¥1,000(税込)。当日施術または対象商品の購入の場合は無料となります。
主な施術内容
各施術は自由診療となり、料金は施術内容により異なります。詳細は料金表ページをご確認ください。
当院が大切にしている方針
「引き算の提案」を基本とし、本当に必要な治療のみをご提案します。無理な勧誘は一切いたしません。

※ 本記事は美容医療を選ぶ際の一般的なヒントとして書かれたものであり、特定のクリニックや治療を否定するものではありません。実際の治療選択は、医師の診察を受けたうえで判断してください。

※ 監修・執筆:もこスキンクリニック吉祥寺本院 院長 高畠 唯 医師

この記事の執筆・監修

高畠 唯もこスキンクリニック吉祥寺本院 理事長・院長

掲載内容は一般的な情報です。効果・経過には個人差があり、実際の診断・治療は診察のうえでご提案します。

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